高待遇の施設「特別養護老人ホーム」の特徴を知ろう

働くなら待遇が良い職場
特別養護老人ホームの特徴

特別養護老人ホームの特徴

介護施設の中でも最も高い給料を得ることができる特別養護老人ホームは、介護の必要な高齢者が日常生活の介助や健康管理、機能訓練を居住しながら受ける公的施設です。比較的入居費用が安いため、希望する人も多く申し込んでもすぐに入居できない場合があります。

特別養護老人ホームとは

介護の必要な高齢者の食事や入浴、排せつの介助や健康管理、機能訓練や療育上のケアを行う公的な施設です。日常生活の介助が主な仕事ですが、中には胃ろうや気管切開といった医療処置や重度の認知症に対応している施設もあります。特別養護老人ホームに入居している高齢者の多くは自宅に戻ることが難しい状態の人も多く、特に重度の要介護者にとっては終の棲家になっています。
公的施設だけあって入居費用は所得によって負担額が減額させる制度もあり、比較的安く入居できるため人気があります。首都圏など人数が多い地域は満室状態の施設も多く、申し込んでもすぐに入居できない場合があります。

特徴と福利厚生

特別養護老人ホームは大きく分けると「従来型」と「ユニット型」の2つに分かれています。
「従来型」は多床室やフロア単位の介護ユニットを意識した10名~20名のグループケアを取り入れているところがほとんどです。安全や介護のしやすさを第一に整備されているため、死角が少なく事故のリスクが低いのが特徴です。入居型のため夜勤も必須ですが、利用者25人に対して職員の配置は1人、回数は月に4回~6回が平均的です。
通常業務は20人の利用者を職員が2人でみるため、職員1人あたりの負担は軽めです。また、他の職員が近くにいるため分からないことも聞きやすく、1人での介助が難しい場合も協力し合いながらすすめていくことができます。業務自体はルーティン化されているため覚えやすく、残業もほとんどないため定時で帰ることができます。
平成27年度の介護労働実態調査によると、平均給料は19万4,200円とそれほど高めではありませんが、ボーナスが手厚いなど福利厚生が充実しています。また入居者の数も多いため、さまざまな介護のパターンを身近で学ぶことができ介護ますし、技術のスキルアップも期待することができます。
一方、「ユニット型」は地域密着型と広域型の違いはありますが中身はほとんど同じです。個室や10床が上限のユニットを取り入れているところがほとんどですが、2006年にスタートしたまだ新しいタイプの施設形態なので従来型に比べると要介護度も比較的低い傾向があります。従来の集団ケアから個別ケアやグループホームの理念を取り込んでいるため、施設というよりは家や部屋に近くプライバシーを守りながら1人1人に寄り添った介護を行うことができます。
給料は従来型とほとんど変わりませんが、それぞれのユニットごとにリーダーが必要なためフロアリーダーやユニットリーダーなどキャリアアップしやすい環境になっています。

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どんな施設が「待遇が良い施設」なのか

どんな施設が介護職員にとって働きやすい高待遇の施設なのでしょうか。ここでは高待遇の施設の基準と高い給料が期待できる施設を紹介していきます。また、高待遇の施設は教育や研修に力を入れているところも多く、キャリアアップを考えている人も働きやすい環境が整えられています。

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