やめた方がいいブラック施設の特徴も知っておこう
職場によって待遇や環境は大きく変わります。今の職場に不満があるのであれば、ブラック施設である可能性が高いのでその場合は転職を考えた方がいいかもしれません。ブラック施設の特徴について記載していくので、今の職場に共通しているところがないか確認してみましょう。
経営者が介護職について理解していない施設
介護施設は介護職の経験がなくても運営することができます。そのため、経営者の中には残念ながら経営の数字を重視し、現場を軽く見ている人もいます。利益ばかり優先していると現場は混乱してしまうため、働きやすい環境であるとはいえません。
違法な医療行為を行っている
介護施設で行われている医療行為は基本的には医師や看護師など医療に従事している人が行いますが、2012年の法改正で一部の医療行為について必要な講習を受講したら介護職員でも対応することができるようになりました。しかし、中には講習を受けていないにもかかわらず人手不足や多忙などの理由で介護職員に医療行為を行わせている施設も残念ながらあります。受講せずに医療行為を行うのは違法ですし、最悪死亡事故につながってしまう可能性もあります。
他の職種と連携が取れない
老人保健施設やグループホームのように、「介護職員」と「看護師」の異なる職種が同じ施設で働く場合も少なくありません。職種が違うとはいえ、目的は同じなので上手く連携が取れていれば問題はありませんが、「申し送りがきちんとされていない」「雑用を介護職におしつける」など関係に悩んでいるところも少なくありません。ただの愚痴ですんでいればそれほど問題視する必要はありませんが、「看護師のミスなのに介護職員の責任にされた」「上司が看護師の意見ばかり尊重し、介護職員の意見は聞き入れてくれない」などの状態は危険ラインです。不当な扱いに身体だけでなく心も疲弊して、仕事を続けていくのが難しくなってしまいます。
休日なのに連絡がくる
労働基準法では勤務時間以外の業務連絡は禁じられていますが、人手不足の場合は休日であろうが退勤後であろうが連絡がきたり対応を求められたりすることがあります。そうなると休日なのにしっかりと休めず、疲労やストレスが溜まってしまうためあまりいい精神状態で仕事をすることができなくなってしまいます。
サービス残業が当たり前で夜勤が多い
「30分未満の残業は切り捨て」「タイムカードを押してから残業させられる」「自宅に仕事を持ち帰ることを指示される」などのサービス残業が日常的に行われている施設は間違いなくブラック施設です。また、夜勤が必要な介護施設も少なくありませんが、夜勤の平均回数は1ヶ月4回~6回です。にもかかわらず、月に10日以上夜勤がある施設は注意が必要です。あまりに夜勤が多いと身体的にも精神的にも大きな負担がかかってしまいます。
ハラスメントが日常的に行われている
パワハラやセクハラ、暴力や暴言などが日常的に行われている施設はブラック施設です。職員同士に限らず、職員から利用者へ、利用者から職員へ、とハラスメントが日常的に行われているにもかかわらず何も対策を立てていないような施設は、運営にも大きな問題がある可能性が高いです。追い込まれて心身のバランスを崩してしまう前に職場を変えることをおすすめします。
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どんな施設が「待遇が良い施設」なのか
どんな施設が介護職員にとって働きやすい高待遇の施設なのでしょうか。ここでは高待遇の施設の基準と高い給料が期待できる施設を紹介していきます。また、高待遇の施設は教育や研修に力を入れているところも多く、キャリアアップを考えている人も働きやすい環境が整えられています。
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