グループホームの特徴
グループホームは少人数で共同生活を送りながら介護ケアを受ける施設です。要介護1~5の人が利用することができますが、認知症に対応した施設なため「認知症であることが前提」です。
グループホームとは
認知症の高齢者が、少人数で家庭に近い環境で介護ケアを受けることができる施設です。そのため、認知症対応型共同生活介護と呼ばれることもあります。1ユニットは5人~9人で、最大でも2ユニットしか認められていないためMAXでも18名、と小規模な施設です。施設にはユニットごとの居室や浴室、トイレ、交流ができるリビングがあります。
認知症の人のために施設なので働いている職員も認知症に対して理解しています。そのため、利用者からすれば自分の症状を分かってくれる環境がある、というだけで安心して任せることができます。また、地域に密着しているところも多く、慣れ親しんだ地でそのままクラスことができるためより自宅にいる感覚で生活することができます。
特徴と福利厚生
全室個室のユニット型で、家庭的な空間や生活リハビリをコンセプトとしているため浴室やキッチンなどの設備は家庭サイズとなっています。入居者ができる範囲で家事を分担し、掃除や食事、入浴が自力でできるようサポートします。そのため、ときには利用者と一緒に勝利や掃除、洗濯をすることもあります。ただし、状態が重度の場合はケアに集中させる場合もあります。利用者は認知症であることが前提ですが、介護度はそれほど高くなく、要介護2.5~3の人が多く在籍しています。
1ユニットあたりの職員の人数も多いため、マンツーマンで手厚く介護ケアをすることができます。流れ作業のような介護ではなく1人1人に寄り添った介護を行いたい人はグループホームが向いているかもしれません。また、グループホームの中だけでなく散歩や買い物など外出も一緒に楽しむことができます。
平均給料は17万9,600円と特別養護老人ホームや老人保健施設に比べると低めですが、介護業界の中では平均よりも高い金額です。グループホームは法人だけでなく民間企業も運営することができます。医療法人のように国から支援を受けることはできませんが、有料老人ホームやデイサービスを運営しているところが母体となっている場合が多いため、手厚い福利厚生を期待することができます。
グループホームには身体的機能が自立している利用者が多いため、日常生活のサポートはしますが介助はあまりしません。そのため、介護技術を磨きたいという人には不向きかもしれませんが、認知症についてじっくりと学ぶことができるため認知症ケアに関心がある人におすすめです。
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